昨年7月、後発医薬品(以下ジェネリックまたはゾロ)について書いた。
4月1日より診療報酬や規定が改定され、医師のサインとハンコがあれば先発品を(もちろん患者と相談の上)薬剤師が後発品に切り替えていいことになった。
このままでは桃太郎侍が嘘つき侍になってしまう・・・
gadriniumさん :
generic医薬品・後発品・ゾロ品の悪い点をきちんと暴く!
ken12_pennsylさん :
ジェネリック医薬品は慎重に
momo_natsuさん :
ジェネリック医薬品
自分の知る限り、医療従事者の大半は警鐘を鳴らしている。
ジェネリック医薬品が、同じ成分で同じ効き目を謳うのはやはり詐欺行為だと思うのだが・・・
これが例として言えるかどうかはわからないが、焼肉を食べに行ったとしよう。
カルビ食べたいなぁと思って注文するときに、店員が言う。
国産のとアメリカ産のとどっちにします?
もちろん、両方とも和牛ですが、値段が1人前800円と400円になります・・・
こんな例にすると「ふざけた薬剤師だ!」とか「薬品と牛を一緒にするな」とか言う方がいるだろうが・・・同じ口から身体に入れるものなんだよね。
しかも、消費者がそれを選択できるという点も同じ。
あと、米国産のはBSEの可能性がないとも言い切れませんけど。
(つまり、ゾロ品には何か訳のわからないものが入ってないとも言い切れない部分がある)
同じ和牛種でも品質や安全性に違いがある・・・ということが言いたかったのだが(笑
実例を挙げると、ヤンセンファーマ社の抗真菌薬先発品でイトリゾールカプセルというのがある。
1カプセルの薬価は614.5円・・・高い薬だ。
で、他社後発品は430.2円だから、その差は1カプセルあたり184.3円。
1日2カプセル投与で14日分だと(184.3x2)x14=5160.4円。
自己負担分が3割だとすると2週間に約1500円の差額が出てくるという計算になる。
確かに馬鹿にできない価格差ではあるが・・・
他社後発品という十把一絡げにくくってはみたものの、8社からでているイトリゾールの後発品の品質はまるで違う。ましてや先発品との比較結果は言うまでもない。
最悪、効かなかったという結果もあったりするから恐ろしい。
これではまさに、
安物買いの銭失いになってしまう。
懇意のDr.と話したが、「自分が飲みたくないものを飲ませるのはどうかと思う」と後発品処方を一蹴してくれた。
なんと信頼のおける先生だろう(笑
全てのジェネリック医薬品を否定しようとは思わない。
しかし企業努力による価格破壊やデフレ・スパイラルにより、物の値段が下がっている昨今であるが・・・この問題に関しては
安かろう悪かろうという言葉がピッタリ当てはまる気がしてならない。