「バターは脂肪が多いけん、ウチはマーガリン使いよんよ!」
ある客のオバサンがさも、健康に気を使っているように言った。
この人は他にもTV番組で健康ネタを仕入れる度、商品を購入にくる「良いお客様」ではあるのだが。
「まただ・・・」
いつもなら食傷気味にウンチクを披露して、その鼻っ柱を叩き折るところなのだが・・・
いつもの如く、「TVで言うのだから、そんな間違ったことは言わない」と反論されるのも嫌だったし、すぐさま生死に関わることでもないから言うのを止めた。
マーガリンに含まれる油脂成分の健康への弊害は、ググってみれば解ると思うのでココで論議するのはやめておく。
(詳しく知りたい方は マーガリン トランス型 で検索してみてください)
簡単に言うと、プラスチックのような人体では処理できない・必要のない油を使った食べ物だということだ。
もちろん、安全なマーガリンというのもあるのだが・・・一見して解るようには表示されていないものがほとんどである。
しかし、
日本マーガリン工業会なる組織は、いかにも健康的で豊かな食生活のための食材としてマーガリンを宣伝している。
バターは
日本酪農乳業協会が仕切っているので、対立するものである商品であるだけにお互いに牽制し合っているのは当然のことだが・・・分かり切っている健康に害を及ぼすであろう部分を隠しているところが恐ろしいところだ。
アスベスト ばらつく自治体対応 国の統一指針急務 -Yahoo News-
日本アスベスト協会の偉いさんが、TVのインタビューを受けているのを見た。
TV : 「アスベストが健康に害するコトは知ってたんですよね??」
協会 : 「ええ発ガン性があるってのは知ってました」
「では、なぜその後も使用を続けたのでしょう?」
「だって、国がこの基準なら大丈夫って言ったんだから、言われたら大丈夫って思うじゃない」
・・・これがTVに対しての解答だった。
言い訳とはいえ、ええオッサンがこの程度しか言えないのに閉口してしまう。
このところアスベスト被害による死者が急増したせいで、あそこにアスベスト、こっちにもアスベストと騒ぎ始めた。
結局、発ガン性云々と言っても、それで人が死なないと動かないのがこの国。
小学校の頃、実験道具に使われていた石綿金網に
「アスベストが使われているから、毒なんだぞ!」と理科の先生が教えてくれた。
その時、小学生ながらに
「そんな危険なものが、どうしてココにあるんだろう?」と疑問に思ったのも記憶している。
そのうち、マーガリンも食べてはいけない食品にしていされる日がこないとも限らない。
欧米諸国ではすでに、
トランス型の脂肪酸を含む食用油の一部は販売禁止になっており、トランス型の脂肪酸を含まないマーガリンが、「トランス・ファット・フリー」と表示されて販売されるようになっている。
悲しいかな、日本ではこう言ったことは成されていないのが現状だ。
国の基準なんて所詮そんなもんなんだから、自分の体は自分で守るしかないのだ。